肩だけだと思ったら 、動悸・息切れも・・・(^^♪

今日は、五十肩のお話です。

この方は、半年位前から五十肩になり、リハビリに通っていらっしゃるのですが、動きも悪く、昼夜を問わずうずき、特に夜中は痛みで目が覚め、もともと不眠症もあるなかで、余計眠れなくなったのだそうです。さらに動悸、息切れ、不安感などの自律神経の乱れもあり、そんな中、色々な出来事によるストレスも重なり、余計に症状全体がひどくなってきて、しんどくてしんどくてたまらないとの事で来院されました。

鍼特有のズーンとした刺激は苦手という事でしたので、肩の一番痛いところを1本だけエコーで見ながら治療し、あとは軽い感じでの全身の施術を行いました。(自律神経系の治療は、東洋医学的に行っています)

五十肩は、治療をする事はもちろんですが、日常でも注意が必要です。

まず、炎症が強いうち(特に急性期)は、出来るだけ動かさないようにしながら、冷やして炎症を抑えると痛みが楽になってきます。とにかく痛みを和らげる事は重要なのです。 そうやって痛みを抑えながら、鍼灸治療をするとなお良いです。 医師によるステロイド注射等や、消炎鎮痛薬や湿布も大変有効です。

周りの人から動かした方が良いと言われるかもしれませんが、炎症が強い時はじっとしてないと逆に悪化することもよくあります。そして、痛みが軽くなったら、ズキっとする痛みが出ないような動きを意識し、無理のない生活を心がけ、同時にケアをしていくことが早く楽になる近道です。

激しい痛みが治まってくると、ある程度、自然に動きも良くなってきますし、少しずつ、負担のない程度に動かす必要もでてきます。

痛みの場所が移ったように感じたり、ここが痛いポイントだとはっきりしてきたりしながら症状が改善していくのですが、動かす時期が早すぎるとなかなか痛みがとれず、悪化してこじらせ長引いてしまうことも多くあります。

また、楽になってきても、まだ安定的に良くなっていないのについつい動かしすぎると、また炎症が強くなり痛みがぶり返します。そのような時は、同じように冷やして、痛みの出る動きをしないように注意してください。

そのように慎重に痛みをコントロールしていくと、すこしづつ可動域(動く範囲)が広がっていき、動く角度の限界が減ることから、炎症も起こりにくくなってきます。

この方の場合も、上記のように痛みも落ち着いてきて夜も眠れるようになり、動きも良くなってきて、10回目の頃には、全体的に調子良くなってきました。

「肩だけかと思っていたら、夜も眠れるようになったし、動悸・息切れももおさまって(^^♪ 近かったらしょっちゅう来るのに・・・」

と、嬉しそうにおっしゃられました。

片道2時間ほどの通院で大変でしょうが、もう少し頑張って通ってくださいね(^^)
でも、お元気になられて、本当に良かったです!!