今日は、椎間板ヘルニアと言われ、病院で手術を勧められたものの、お仕事の都合でどうしても入院できなかった方のお話です。
この方は、長時間運転をした翌朝、起きたときに左の腰からお尻、太ももから下肢の後面にかけて痛みがあり、お尻から下にはしびれも出ていたそうです。
病院でMRI検査を受けたところ、椎間板ヘルニアがあり、さらに椎間板が黒く変性している部分もあると言われ、手術を勧められたとのことでした。
しかし、お仕事が非常に忙しく、納期もあるため、入院どころか休むことも難しい状況だったそうです。
痛み止めを処方され、コルセットも着用されていました。
しびれは落ち着いてきたものの、痛みのために思うように動けず、作業ペースも落ちてしまい、夜中に痛みで目が覚めることもあり、お仕事にも影響が出て困っておられました。
施術は、【しっかりエコー鍼灸】で、神経を圧迫し、痛みやしびれに関係していると考えられるポイントを中心に、超音波エコーで確認しながら数本鍼を打ち、その後、全体的に鍼とお灸を行いました。
最後に、強い炎症による痛みを落ち着かせるため、アイシングも行いました。
それから約1か月後に来院された際、その後のご様子をお伺いすると・・・
「治療後、だいぶ良かった!
日常では全く気にならない。お尻がたまに痺れるくらい。
前回来てから、2.3回痛いくらいでだいぶ良い ♪」
と嬉しそうに言われてました 。(^^)
椎間板ヘルニアは、椎間板の中の髄核というゼリー状の成分が飛び出して神経を刺激したり、圧迫したりすることで、腰痛や坐骨神経痛、しびれなどを引き起こすことがあります。
ヘルニアにはいくつかのタイプがあります。
椎間板の中にとどまって膨らんでいるタイプは、比較的吸収されにくい傾向があるといわれています。
一方で、椎間板の外へ大きく飛び出したタイプは、画像で見ると怖く感じるかもしれませんが、体にとっては「異物」として認識されやすく、自然に吸収されて小さくなっていくことがあります。
体の中では、異物や傷んだ組織、不要になった組織を処理するために炎症細胞が集まります。
さらに、「お掃除細胞」として働くマクロファージが、少しずつ食べたり分解したりする事で、ヘルニアの吸収に関わっていると考えられています。
しかし、炎症が起こるということは、ヘルニアの吸収に向かう一方で、その炎症が神経の周囲で強く出ると、坐骨神経痛やしびれ、強い痛みにつながることもあります。
鍼灸施術では、神経や血管を締め付けたり、癒着などで動きを制限しているいる筋膜や筋肉・周囲の組織をゆるめ、血流を促し、体が本来持っている回復の働きを助け促進させます。
ヘルニアそのものを直接なくすというよりも、痛みやしびれに関係する周囲の環境を整え、体が回復しやすい状態に導いていくのです。
ヘルニアが吸収されたのかは、MRIを撮って確認しないと分かりませんが、痛みが落ち着いてきて、本当に良かったです。
でも、お仕事が忙しいとはいえ、あまり無理はしないでくださいね 。(^^)
※今回の内容は一例であり、症状の経過には個人差があります。強い痛み、しびれ、筋力低下、排尿・排便の異常などがある場合は、速やかに医療機関へご相談ください。
