今日は、ぎっくり背中のお話です。
この方は、ご自宅でストレッチをがんばりすぎて、右肩甲骨の内側がギクッときたそうです。その背中の痛みで右腕を動かしづらく、トイレ掃除ができなかったと、おっしゃっていました。
急な肩甲骨の内側の痛みは、僧帽筋、その下にある大・小菱形筋などの筋肉や筋膜の損傷であることが多いです。脊柱起立筋、スペアリブでおなじみの肋間筋などもあります。
背中の筋肉は、呼吸にも関わっているため、咳やくしゃみ、呼吸時にも痛みを生じたりします。
背中の鍼は、肋骨の下にすぐ肺があるので、注意が必要です。細身で筋肉の薄い方であれば特に危険部位です。目視では、鍼を浅くしか打つことができません。
エコーを使用すれば、痛みを出しているところを確認しながら安全に鍼を打つことができます。
この方は、肩こり・腰痛で時々【しっかり鍼灸】を受けてらっしゃったのですが、今回は、【しっかりエコー鍼灸】の施術を行いました。
まず、エコーでみながら、右の背中の僧帽筋、菱形筋の筋膜が癒着し白く重なっている部分を剝がすように数本鍼をうました。そして、その周辺の異常血流を散らすように鍼を打ったあと通常の鍼灸治療を行いました。
最後にアイシングです。これは、冷えピタのようなアイシングシートを使い4時間おきにご自宅で張り替えてもらうようにしました。
その後、来院されたときに・・・
「あっ、できる! 痛くない! ってトイレの奥の方を拭こうとした時に感動した~ ♪♪」
と、おっしゃっていました。(^^)
痛みが治まって、本当に良かったです!
彼岸の前後や、10月、11月の暖かい日など、ぎっくり腰や寝違いなども増えますので、特に注意してくださいね (^O^)/