今回は、首のヘルニア・脊柱管狭窄症による右腕の痛み・しびれのお話です。
この方は、少し前から、右腕に痛みが生じるようになり首を後ろに倒すとビリッと痺れがでるようになったのだそうです。整形でレントゲンを撮り異常なしと言われて、痛み止めの注射や薬をもらったとの事でした。しかし、症状は緩和せず、首から肩にかけても違和感と軽い痛みが生じるようになり、仰向けで寝ると痛いので横向きに寝ているとおっしゃてました。
首を後方や斜め後ろへ反らせ、腕や手に痛み、しびれが出現(増強)するかどうかを見る簡単な検査(スパーリングテスト・ジャクソンテストなど)がありますが、この方の場合、これに引っ掛かりましたので、椎間板ヘルニアなどの病変が疑われました。
以前、整形のレントゲンではわからなかったことから、MRIを撮った方が良いのではとお話しました。
その後、ご自分でヘルニアについて調べたら、症状がピッタリだったと言われていました。
そこで、7回目の施術後に脳神経外科のMRIへ紹介したところ、医師より「頸椎椎間板ヘルニア、頸部脊柱管狭窄症、変形性脊椎症」と診断されました。
8回目の施術からは、この医師の診断に基づく施術に変更しました。
施術のコースは「しっかりエコー鍼灸コース」です。
症状の出ている神経の走行に沿ってエコーを使用して針を数本打ち、首肩腕を全体的に通常のしっかり鍼灸で行いました。
以下、経過。
1回目から3回目まではあまり症状に変化はなかったのですが、4回目の来院時には、10→7位になっていました。
6回目に来院時、症状は10→5位。
歯科医院で仰向けで治療を受ける時に激痛が走ったり、理容店で仰向けでひげをそってもらう時など痛いとおっしゃられていました。
8回目の来院時、首のMRIの結果、ヘルニア・脊柱管狭窄症・変形性頚椎症がある事がわかりました。医師からとりあえずしばらく鍼治療を続けて思わしくなければ手術などの別の治療を考えてみましょうかと言われたそうです。
9回目の来院時、だいぶ調子良いと言われ、症状は10→3位になりました。
19回目で症状は10→1~2位になり・・・
22回目目の来院時、
「痛みも痺れもない。今日は、全然痺れが出なかった!」
と嬉しそうに言われ、かなり調子良くなられたご様子で・・・
23回目には、調子が良いので「一旦今日までで、様子を見てみる」ということで、ここで、一旦治療終了!!
症状は良くなっても、狭くなった脊柱管や変形はそのままですので、疲れがたまってくると、また痛みや痺れが出てきたりします。くれぐれも、無理をしないようにしてくださいね!!
手術にならず、お元気になられて本当に良かったです(^^♪