今日は、膝痛のお話です。
この方は、ずっと立ち仕事をしていらして、2.3日前から、膝が激しく痛くなり、足に力が入らず、杖を突かないと歩けないと言われ、来院されました。
もともと、20年ほど前から膝が悪くなりだし、膝が、曲がらなかったり、痛かったりするのだそうです。
今回のような激しい痛みは初めてだと言われていました。
膝以外には、ご自分では痛みをあまり感じていないのだけれど、マッサージをしてもらうと、肩・腰・お尻も痛いとも言われてました。
実際、この方の身体は、全体的にガチガチに固くなっていました。膝本来の痛みに加え、固くなった筋肉が神経を締め付けて起こる神経痛もあるようでしたので、当院での治療は初めてでしたが、全体的に中くらいの刺激で施術(しっかり鍼灸)を行いました。膝の痛みは、神経痛が混じっている場合も多いのです。
この方もなのですが、閾値(痛みを感じるまでの感覚)がだんだん高くなることで、通常、痛いだろうという状態が普通になってしまい、 ご自分では、痛みを感じていないのに、少しずつ悪くなっていくのです。そして、激しい痛みがでて、気づく方がいらっしゃいます。このような方の場合は、痛みが出た時に特に激しいのです。
1回目の鍼灸治療後、調子が良くなり、マッサージをしてもらったら、また痛くなったと、2回目来院された時におっしゃっていました。
3回目の来院時には、痛みが10→3~4位になり、「杖なしで歩けるようになった」と、喜んでいらっしゃいました。
1回目の施術の時は、痛みや熱さを感じる感覚が鈍っていらっしゃたようで、鍼の刺激やお灸(温灸)の熱さもあまり感じていなかったのですが、この時の施術の際、感覚が戻っていらして、鍼の刺激も軽くして、温灸は、数や温度を下げても熱いと言われてました。
4回目の来院時には、痛みが10分の1以下になり、
「ちょっと痛い事はあるが、こんなに良くなるなんて思わなかった!!」
と嬉しそうにおっしゃってました。
ガチガチになった身体全体がほぐれると、もっともっと調子良くなっていきますよ!
歩けるようになって、本当に良かったです(^^♪