今日は、左腕の付け根の痛みのお話です。(前回と少し違うパタンです。)
この方は、日常のお仕事で上を向く作業が多く、その上「時期的に多くなったパソコン作業」も重なり首肩の凝りが激しくなってきて、左腕の付け根がズキズキとしだしたそうです。
マッサージやシップでは効かず、夜中も疼いて眠れないと言われ来院されました。
レントゲンで、骨が少し出ていて、それが神経にあたっているのかもしれないと言われたとの事でした。
痛みは体勢により治まったり、ずっと痛かったりし、寝ているより起きている方がまだましと言われ、腕を上にあげると楽になるとおっしゃっていました。
また、椅子に座って少しのけぞった体勢が楽で下を向くと辛いと言われて、横になることが出来なかったので、しっかりエコー鍼灸の施術も座って行いました。
2回目の来院時、「前回の治療後、夜少し眠れて良かった。」と言われていました。
痛みは10→8位。
3回目の来院時、「この前の午前中は、治ったかと思ったが、午後からズドンと痛くなった。」と言われていました。
痛みが楽になった時は要注意です!!まだ治っていないのに動けるので無理をして悪化させてしまう方も多くいらっしゃいます。痛みが落ち着いて安定してくるまでは、しなくても済むことは出来るだけしないようにして、無理をしない事が良くなる早道です。
4回目の来院時、
「前回の治療を受け次の日、座椅子に座って1日過ごしていたら劇的に良くなった!!」
と、ニコニコと微笑みながら、お元気な声でおっしゃいました。
ゆっくりされた事で治療の効果が更に発揮されたのですね ♪
例えば、風邪を引いた時など安静にしていると治るのも早いのですが、無理をして頑張りすぎると肺炎になる事もあります。痛みも体にとっては風邪などの病気と同じようなものです。
また、風邪を引いた時に体の中でのウイルスと戦いの最中、熱が出る事が多々あります。鍼治療の際も、痛みが強く出たり、熱が出たりする事もあります。いわゆる好転反応のようなものです。(反応は出ずそのまま良くなっていく方もいらっしゃいますが・・・・)
また、痛みや熱さについてですが、痛い・熱いと感じる値(閾値)は人それぞれです。痛みが続くことで痛みを感じる力が鈍くなってしまうと、通常なら痛い・熱いと感じるような場合でも、かなり悪くならないと痛い・熱いと感じなかったりします。(逆に痛みが続くことで、神経の興奮状態が続き、感覚が過敏になって少しの刺激でも痛みを強く感じたりする事もあります)
鍼灸治療をうけることで、この閾値が正常に戻ってきます。感じる力が鈍くなっている方は、正常に戻ってくることで本当の痛みを感じだし、すごく痛くなる方もいます(スーと良くなっていく方もいらっしゃいますが・・・)。しかし、治療を続けていると今度は正常な痛みの感覚のまま良くなっていき痛くなくなってきます。
はやく良くなるためには、ゆっくりと休養をとる事は、とっても大切です。
鍼の傷は、とっても小さいのですが、その傷を治すために血液など色々なものが集まってきて修復するために様々な反応が体の中で起こっています。その際、悪い所の細胞の生まれ変わりも早めてくれます。ゆっくり過ごすことで、修復に集中できるわけですね(^^)v
お忙しいでしょうが、たまには、ゆっくり過ごしてくださいね。
お元気になられて本当に良かったです!(^O^)