今日は、臭覚鈍麻のお話です。
その方は、男性の方ですが、お茶のケースを抱えて、ぎっくり腰で来院されました。
1回目の治療の後、腰の痛みは、10→3位になり、2日回目に来院された時に、ついでに鼻の治療もしてほしいとの事でした。お話を聞いていると、10年位前に胃の内視鏡検査を鼻からされた後くらいから、においを感じなくなってしまったのだそうです。
10年も、においを感じないのであれば、なかなかだろうなぁ~(心の声)
通常、急性の症状では、痛みなどの症状が激しくても、比較的治りも良いものなのですが、時間が経過して慢性的な症状の場合や、時間をかけて症状が進んでいった場合などは、その症状からこじらせていったりするので、「来た道を帰るように」と言うように治療の期間を要する場合が多いのです。また、ストレスが多いと、交感神経(戦闘または逃走の神経)が優位になり続け、上手く副交感神経に切り替えられないのでリラックスでず、心身の休息と回復があまり上手にできない為に症状が長引く場合もあります。 (どちらかが極端に激しく動き過ぎたり弱すぎたりするのも好ましくありません。)
ところが・・・・
なんと、「1回の治療でにおいが戻った!」とのご連絡。
ご本人も、びっくりされていましたが、
実は、私共もびっくりしました。Σ(゚Д゚)
そうそう、腰も良くなったとの事です。
治療を行っていると、なかなか治らないようなこじらせた症状でもすぐに良くなる方もいらしゃいます。そういうご報告を受けると、私どもも、いつも以上に鍼灸のすばらしさを実感します。
お元気になられて、本当に良かったです!
※自分の意志とは関係なく働いている「自律神経」には、交感神経と副交感神経があります。バランスよく働く事で元気に過ごすことができます。